ピアノ日記

父と小4娘の、ド素人ピアノ日記

プロが語る、ピアノの良い面、悪い面

よく、「ピアノは頭の発達に良い」なんて聞きますけど、どんなものにも「絶対善」「絶対悪」なんてものは無いんじゃないかと思っています。

個人的に聞いた話で面白い話がいくつかあるので、メモがてらに載せておきます。

 

音楽療法士さんの話

もう数十年、障害のある子に音楽療法をやっているプロの方に話を聞く機会がありました。もう完全に自分の中に閉じこもってしまっている子が、Youtubeで音楽動画をアップしている「まらしぃ」さんのピアノ曲にハマり、どうしても同じように弾きたい、ということで徐々に活力を取り戻した例があるそうです。

でもその先生が言うには、「ピアノは楽器の王様だけど、自分の世界に入り込んでしまいがちなので、ピアノをやりながらも、一緒に演奏したりするという他人と通じる楽しさを教えてあげる必要がある」だとか。

ちなみに音楽療法は個々にどんな音楽が必要か、を考えて提供してあげる事が一番大切らしく、それができずにマニュアルに沿って音楽療法をやるような「全然ダメな音楽療法士」が沢山いるらしいです。

 

精神科医さんの話

とある、不登校の子向けに塾をやっている心理師 兼 精神科医の先生は、「アートセラピーなど、子供の楽しみを通じながら、社会性を身につけていく」ということをやっています。その人は「中には、絵画とか習字じゃダメで、どうしても音楽でないとダメな子がいる」とか。

あくまでこういう療法系にとって、音楽はツール(道具)なので、いかに上手に使うかが大切らしいです。でも中々、音楽でそういうことをやっている人はいないらしいですね。

ちなみに、楽しみながら気力を取り戻していく「プレイセラピー」という心理療法の分野があるそうです。治療に限らず、勉強でもなんでも、「楽しめる事」というのを子育てでも大事にしていきたいなぁ、と思っています。

 

妻の話と診療所の院長先生の話

妻は子供の頃にエレクトーンを習っていたそうですが、「全然頭が良くならなかった」とのこと^^;

自分は子供の頃に音楽をやってきませんでしたが、成績は上位でしたので、まあ、あんまり関係ない気もしますね。知能的には・・・。

とはいえ、心の診療所の先生は、「お宅のお子さんは知的好奇心が強いので、ピアノとかやらせてあげたらいいんじゃないですか?ブルグミュラー(レッスン曲の1種)とかハマると思いますよ」なんて言われたりもしました。

 

まあ親の想いを押し付けるのが一番よくないので、よく子供を観察して、興味を持っている事を伸ばしてあげるのが一番ですよね。

いわゆる、「内発的動機(やりたいからやる)」がどこから生まれるかを掴めれば、あとは道具を与えれば勝手にやるので、楽でもありますね、親としても・・・。