娘は昨年まで、療育に通っていました。
療育は、発達障害やその疑いのある子が通う、対人関係とかを学んだりする場です。
娘の療育通いで学んだこと
最初は自閉症グレーと言われて通いはじめ、結局検査の結果、通常の成長よりちょっと良いくらい、という判断で療育は終了しました。
結局、療育が役に立ったのかどうかは分かりませんが・・・。
ただ仕事のインタビューで、「発達障害は早期の対応がめちゃくちゃ大事、予後が全然違う」と、不登校生向けの塾の代表や、小学校の発達級の先生が言っていたので、何らかの効果はあったのだと思っています。
子供は自ら塾や発達級を選択できないので、保護者の姿勢が大事になりますね。
保護者の姿勢が大事
自分を責める必要はない
たとえば不登校生向けの塾の先生が言っていたのは、子供を預けたら親はずっと車内で待っている、みたいな親が多いらしいです。施設の中で待っててもいいのに。
先生いわく、「子供が不登校になってしまったのは自分の育て方の責任だ」と、恥ずかしい気持ちがあるとか・・・。元不登校生の自分からすると、そんな事ないのですけどね。
早期の適切な対応が大事
小学校の先生から聞いた話では、理解の無い親御さんなんかは、「ウチの子は通常級で大丈夫です!」と言って、結果対応が遅れる、なんて話を聞きました。
先生も立場上、そこまで突っ込んで対応はできないものの、内心は「早く適切な環境に身をおいてあげた方がいいのに」と思っているそうです。
ちなみにそこの小学校の自閉クラスの子は、みんな仲良しで兄弟みたいで、先生いわく「あー、この子たち毎日楽しいんだろうなー・・・と、うらやましい」らしいです。授業が難しすぎて毎日苦痛な日々を過ごすより、どれだけ子供にとって良いことか。
最近は、なんでもかんでも病名をつけて当てはめすぎな感じがしますよね。
そうでないと行政の手続きとか、色々大変なのは分かりますが・・・。「区別」のためにと思って制度を決めても、人は「差別」ととってしまう生き物ですからね。
娘の凸凹
で、ウチの子も4歳なので、当然凸凹が存在します。
人付き合いは基本的に好きではない。明るく誰とでも関わるタイプではありません(自宅ではうるさい内弁慶)。
その分、一人で考えたりする事は好きなようで、記憶力も割といいです。典型的な内向型ですね。人と話すとエネルギーを消費し、一人で過ごすとエネルギーが充電されるタイプ。
本も好きで、早生まれ(3月)の割に、幼稚園入園前にはひらがな、カタカナ、アルファベットまで、全部スラスラと読めていました。
凸を伸ばす
で、素人なりにピアノを教えて行く中で、娘はどうやらコード(和音)が好きなようだと最近、気づきました。教材にはまだ出てこないのに、アプリの中でコードをみつけて、やたら弾きたがる。
うーん、いずれはコード名も教えないとな、と思って試しに、
「あのね、鍵盤の音には2つの名前がついているんだよ。ドはCで、レはDなんだよ。アメリカの人とかはCとかDって言うんだね。」
と伝えてみました。
すると娘からは
「ミはEで、ファはFで、ソはGなんだよね!ラは何?」
と返されました。
いつのまに覚えたんだ・・・と若干ビビりました。
考えてみれば、Simply pianoは英語ベースのアプリで、表示はアルファベット表記なので、自然と覚えていたみたいです。うーん、子供と思ってみくびっていた・・・。
行動の源泉は「心から湧き出る、やりたい気持ち」
もともと、ピアノ自体も自分の希望というよりは、イオンの無料ピアノコンサートとかを「見たい」と言って最前列で30分くらい見ている子だったので、ああ、この子はピアノ興味があるのか、と思ってやらせてみたのがきっかけです。
親から言われなくても興味を持てる物は、自然と伸びるものですね。
こういう、自分の心の底から湧き上がる「やりたい気持ち」を「内発的動機」と言いますが、これが人を動かす一番の源泉ですね。(金銭報酬とか、褒められる、みたいなものは外発的動機で、これで人を動かしても幸福にはならないそうです)
ピアノに限らず、子供をよく観察し、凸凹の凸の部分を見つけて、伸ばしてあげるのがとても大事だなというのを、あらためて確信した瞬間でした。
これからも凸部分を見つけて、伸ばしてあげたいですね。
おわり
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