ピアノ日記

父と小4娘の、ド素人ピアノ日記

ピアノ読書で、父、お勉強の巻

今日はわたしのお話。

いかんせん、娘とピアノ歴がほぼ同じなものですから、音楽の知識が全くありません。ということで、子供の頃に学ばなかった音楽を、30代なかばになって、いまさら勉強しています。

ぴあのどりーむの進度と共に、娘と一緒に一個ずつ記号を覚えながらも、本をいくつか読んで勉強中です。

 

・マンガで分かる音楽理論

娘が通っている島村楽器に面出しされていました。よく分からないけど、音楽理論を学べば音楽を理解できるのかな・・・と思って買ってみました。

なんか難しい理論がいっぱい出てきて、娘のレッスンにはあんま役に立たないなぁ・・・という感じでしょうか。まあ理系なのでこういう話は数学的で得意ですけども。とりあえず娘には「ドの音と仲良しの音がいます。どの音でしょーか」というクイズだけやっておきました(8度とか5度とか説明してもね・・・)。

 

・ひとりでピアノが弾けた

図書館で借りたのですが、第1刷りは1987年と、めちゃくちゃ古い本でした。でも中身は現代でも全然通用する感じですね。わりと目から鱗な本でした。いまでは「江口メソード」として確立している、有名な先生の本みたいです。2000年に「ひとりでピアノが弾けた」シリーズの8巻として、再編されているみたいですね。

最近、子供が前ほどにピアノを自発的にやらなくなってきていて、どうしたもんかなーと思っていたのですが、この本に「子供は"今この瞬間"のピアノが楽しくないと嫌なものだ」という事が書いてあり、そうだよな〜と納得。

ついついテクニック側に目が向いてしまうのですが、音を楽しむという原点にもう1回戻らないといけないな、と思いました。

あと驚いたのは、絶対音感を身に付けるのは結構難しいことみたいですね・・・専用の訓練があるとか。娘は特に何もしていないのに絶対音感があるようなので、まあ儲け物ですかね・・・ラッキー。

ちなみに絶対音感は「ケーキの大きさを比べて、大きい方を取るようになったら、相対的に考えているので、絶対音感を身につけるのは厳しくなる」という事が書いてあり、なるほどなと思いました。

娘は通信教育でZ会をやっていて、2日くらいで全問やってしまうくらい好きなのですが、物の高さを比べる問題だけが、ずっと苦手でした。というか今でも苦手です。絶対的に何が良い、何が悪い、というものはなくて、全ての事は環境次第で変わるのだなーと思いました。

 

・はじめましてピアノ

これも引き続き、江口寿子さんの本です。

「子供にとってピアノは難しい楽器」「五線譜を数えるのも難しい」「手の左右の理解も難しい」というくだりは、そうだよな、まだ子供だもんな。と納得しました。家ではついつい、教えればすぐ出来るだろと思ってしまいますが・・・いかんですね。

娘はギロックの「新しいローラースケート」という曲に挑戦中なのですが、「ト音記号は右手。へ音記号は左手」とせっかく覚えているのに、この曲はト音記号でも、「音符の棒が上に伸びていたら右手、下に伸びていたら左手」というルールになっていて、娘はめちゃくちゃ混乱していました。

考えてみれば、指番号に、音名に、音階に、左右に、数の理解に、音符の白黒の理解に、・・・と、4歳なのにめちゃくちゃ難しい事をやっていますものね。自分が子供だったら嫌いになってますね。。

おんぷのワークをやっている時もたまに、娘がイライラモードになるのですが、それもあたり前か・・・あれこれ教えている自分は、充分に教育パパですねこりゃ。だいぶ反省。せめて自宅では、ピアノに向かっている時間は、笑いありの楽しい時間にしようと思います。

このシリーズは内容がとても面白いので、全巻読んでみようと思っています。

 

・さいごに

江口さんの本が初版されてから30年経っていますが、その割には「楽しいレッスン」というのはまだまだ確立されていない気がしました。

娘の先生は「バイエル」は使わない先生ですし、怒りもしない、まず褒めてくれる、など、かなり良い先生ではあります。名のある音大を出ているので、音楽教育とか心理学みたいなことも今は勉強しているのかもしれませんね。

とはいえ、レッスンでやっていることは、「教材が上手くできているかどうか」がメイン。音楽を楽しむという感じではありません。たまに「この挿絵かわいいよねー」とか言うくらい。この辺は、まだまだ改善の余地がありそうだと思いました。

もともと子供というものは、「がまん」ができない存在なのだそうです。もしがまんできるとしたら、そのことが好きか、そのことに興味をもっている場合だけであり、その場合でさえ、そのことをしているたった今の瞬間が楽しくなければ、がまんできないそうです。

「ひとりでピアノが弾けた 〜今、ピアノレッスンが変わりはじめる〜」より 

 楽しいピアノ。楽しいレッスン。心に刻んでおきます。