ピアノ日記

父と小4娘の、ド素人ピアノ日記

小学1年、学校行き渋りの気配

5月。

GWが明け、不登校が増える時期ですね。

今年は梅雨入りも早く、お日様の出ない日も多く気分が沈みがちです。

 

娘は最近、「学校つまんない」「学校に行きたくない」という日が増えてきました。寝る前も、行く前も言っています。この間はとうとう、登校班のみんなの前で妻にすがりついて泣いてしまった様子・・・

ピアノレッスンは楽しんで行くのですが・・・

 

自分はもともと中学3年間不登校だったので、学校に行くのが全てとは思っていません。「行きたくないなら気持ちを尊重して完全に休ませるべき」という風潮もありますが、小学1年の今の段階では違うかなと感じます。

正直、勉強はいつでもどこでもできるので良いのですが、学校生活はコミュニケーションの練習の場としては一定の効果はあると思っています (自分も勉強よりはそこで苦労しました)。最近はネットを通じて誰とでも会話できるので、最悪、そちらも考慮しますが・・・

 

自分のケースでは、今でこそ上場企業勤めで年収も平均よりは上(700万円くらい)の中流な暮らしだと思いますが、人生の大半は苦労したり、辛い時期が長かったりしてまあまあ地獄だったので、同じコースは全くおすすめできません。

 

娘の行き渋りの理由

直接話を聞く限り、気苦労は多そうです。

・クラスでいきなり「うっせぇわ」を歌い始める子とかがいる
・チームの男子に「足が遅い」「クラスで字が一番汚い」と言われた
・給食がいやだ
・友達がいない
・休み時間がいやだ
・雨の日にテレビがつくのがいやだ

などと答えます。

ただ、そうやって見える部分は本心ではないでしょう。それが原因で取り除いてなくなるのであれば、こんな社会現象にはなっていないはずです。

 

詳しく聞いてみても、悪口を言ってきた男子には言い返して謝らせたり、給食はそもそも残してもOKなルールだったり、帰りは楽しそうに四人くらいで帰ってきたりしています。それらの細かい原因が本質ではなさそうです。

 

先生の対応

先生いわく「この時期は結構多いんですよ」「むしろこの時期に出た方が安心で、小学3〜4年になってからの方が結構大変だったりします」と言っています。

実際、妻が学校までついていったら「親が付き添っている人がチラホラいた」と言っていました。先生は相談事はなんでものってくれるそうですし、何か嫌がらせをされたら娘はすぐにチクりに行ってるそうです・・・。馴染めない感じではなさそうです。

 

不登校になる"原理"と対策

自分の不登校経験、また不登校生や家族にインタビューした経験から個人的に導き出した理論がひとつあります。それは

 

 不登校になる原理は「精神的なエネルギーの充電切れ」。

 対策は「精神的なエネルギーの充電」と「放電する要素を減らす

 

です。

スマホに例えると分かりやすいです。バッテリーが切れたら、動きません。バッテリーが切れたら、充電しないといけません。無駄にバッテリーを食わないように設定を変えたりアプリを消したりすることが有効です。

 

娘の充電を減らす要素

最近、だいぶ大きくなってきて手も離れてきたかなと思い「一人で遊んでよ」とか「他にやることあるから」と言ったりすることが増えてきたのですが、本人は「自分は大事にされていない」と感じ取っていたようです。ボソッと「お父さんは最近、全然遊んでくれない・・・」と呟いていました。

 

また、娘は結構言い返してくる性格なので、ついつい自分も妻もイラついてマウント取りがちで、「アレがダメ」「コレがダメ」「それは違う」と言ってしまっているところも、娘の自己肯定感を下げている原因かなと思い始めました。

 

「なんでお父さんが決めて、私は決められないの」と言うことも多くなってきたので、自分で決めたい性格なんだな、という所も見えてきました。

 

学校に目を向けると、字が下手でよく先生に直しを入れられるそうです。大人になれば「人間としての自分の良し悪し」と「字が汚いこと」は別もので「じゃあ字を直せばいいんだ」と論理的に理解できますが、そこはまだ子供。

バツをつけられる=自分はダメな人間だとレッテルを貼られる」と捉えてしまうようです。これが毎日繰り返されると、辛いですよね。毎日、毎時間、自分がダメな人間だと言われ続けているのと同じことです。1度そういう思考に陥ってしまうと、あとは自分で自分に暗示をかけてしまいがちです。

 

娘が充電できる要素

学校生活は先生も協力的なので、ひとまずは家庭内の「充電」にフォーカスしています。

 

先週から早めに帰宅して、娘がやりたい遊びを一緒に遊んでいます。ぬいぐるみ遊びとか、自転車に乗るとか。

 

また、よっぽどの提案でない限りはお願いをきくようにしています。せっかく行った公園でも、「近くのお店でかき氷が食べたい」と言い始めたらそれを採用したり。たわいもないことですが、ポイントは「娘の意見が通る」こと。

 

字の直しに関しては、失敗は成功の元と言ってもあんまり理解できていないようなので、「先生がつけるバツは、あなたはダメな人ですよという意味ではなくて、ここを直すともっと良くなる、成長するよという"目じるし"だよ」と伝えました。

 

効果

いちおう1週間くらい続けたところ、日曜の夜から今日にかけてはイヤイヤ言うことなく、普通に学校に行きました。今日もイヤイヤ言わずに寝ました。

 

辛いことから立ち直る力を「レジリエンス」と言いますが、しばらくプライベートでは「娘の気持ちに寄り添った、充電優先」の生活をして、学校の辛さを乗り越える力を蓄えてもらおうと思います。学校生活はあとは本人の力で乗り切ってもらうしかないですね。

結局いつかは辛い思いを繰り返しながら大人にならないといけないので。

・・・将来的な結果は分かりませんけどね。